東芝は倒産?上場廃止?それとも復活か?
東芝株がテクニカル的に重要な局面にきたので、勉強のために説明します。
動画でチャートなどを使って説明していますので、ぜひご覧ください!
「あの東芝を潰すはずがない・・」という買い方の意見。
「こんな不正まみれの会社は許されるはずがない・・」という売り方の意見。
ヤフー掲示板などをみると、どれもうなずける意見がズラリと並んでいます。
さまざまな情報が錯綜するなか、わたしたちが頼れるのはチャートだけです。
(新聞やテレビといった一般的には公正と考えられているメディアでも、
正しい情報ばかりが流されているわけではないですからね・・・)
東芝株のフシメをチャートから探ってみると・・
動画でも説明しましたが、250円のところに何度も頭を抑えられた壁、いわゆるフシメが存在していることがわかります。
(チャートギャラリーからキャプチャー)
250円の赤い線で何度も上昇が止められていて、チャート上のフシメになっています。
株価がフシメを超えるとどうなるのか?
このように株価がフシメを下から上にブレイクしたあとは、どのような値動きが想定されるのでしょうか?
一つには、フシメを超えたことで上昇トレンドが発生しやすいということが言えます。
東芝の例で言えば、250円以下のレンジ相場であったものが、フシメを超えたことをキッカケとして上昇相場へ転換する可能性があるということになります。
もう一つは、フシメを上回ってくると、これまでレジスタンスライン(上値抵抗線)として機能していたフシメが、サポートライン(下値支持線)に変わります。
いわゆるサポレジ転換と呼ばれるものです。
必ずそうなるというわけではありませんが、そうした傾向があるという見方が非常に有用な考え方となります。
参考までに、シャープの2016年の値動きのチャートを掲載しておきます。
(チャートギャラリーからキャプチャー)
145円で2回頭を抑えられていたところですが、10月19日に大陽線をつけてこのフシメをブレイクすることに成功しました。
その後のチャートは2017年4月にかけて、500円まで急進したことは記憶に新しいところですよね。
フシメをブレイクして上昇トレンドが発生した例として確認いただければと思います。
(上昇の勢いが強く、サポレジ転換の動きは観測されませんでした。)
1億株超の信用売り残の買い戻しパワーがハンパない?
東芝株の倒産、あるいは上場廃止を見込んでか、信用売りをしている人も多く、信用売残高は1億株超にも達しています。
現物のヘッジとして信用売りをかけている主体もあるとは思いますが、倒産に賭けて売り込んでいる向きも多いです。
2月~3月の株価低迷時にカラ売りを仕掛けている売り方にとっては、フシメを超えるほどの上昇は非常に具合が悪いことになっています。
信用売りの評価損が日に日に拡大しているなか、
「チャンスがあれば、買い戻したい」
という心理が働きやすい状況になっているのです。
これが、取組み妙味がある、と呼ばれる状態です。売り方の買い戻しの圧力が一気に強まることで思わぬ突飛高をすることがあるのです。
フシメ超えと取り組み妙味、この2点から東芝株を眺めていくといろいろな発見があり、チャート分析が一層楽しくなりますので、ぜひ注目してみてくださいね。