チャートパターン 三角持ち合いの基礎
チャートパターンをつかったチャート分析手法について動画を作成してみました。
今回分析し、実際にトレードしたチャートパターンは三角持ち合いというチャートパターンです。トレンドの途中でよくみられるチャートパターンですね。
チャートが上下に持ち合って上にも下にもいけず方向性がない状態がしばらく続くのですが、やがてどちらかに動き出す。
その動き出すタイミング(正確に言えば、動き出した後)でポジションを持ってトレードをするという流れになります。実際のポジションを交えながらシンプルに稼ぐ方法を説明しましたので、ぜひご覧いただいたいと思います!
私としては、なかなかいいトレードができたのではないかと思ってますが、あなたはどうご覧になりましたでしょうか?
三角持ち合いの意味と対処法
三角持ち合いとは?どういう意味があるのか
三角持ち合いは、上がったら売りたい投資家と下がったら買いたい投資家の勢力が拮抗している状態です。
そして、三角持ち合いとは、売り方と買い方の攻防の痕跡と見ることもできます。
急激な上昇・下落を演じたあと相場が調整に入りますが、この調整には時間調整と値幅調整があるんですよね。
値幅調整というのは急騰の後に急落するという流れで、個別株なんかでよく観られるパターンです。
時間調整というのは大きな値幅の調整をしないまま、ズルズルと時間だけが過ぎていく調整のパターンなのですが、時間調整をしているところで出現するチャートパターンの一つが三角持ち合いだと覚えておきましょう。
ペナント・ウェッジ・フラッグ・ダイヤモンドフォーメーションも皆同じ!
三角持ち合いの基本的な流れとして、
上値を結んだラインが右下がりに、下値を結んだラインが右上がりに、
という動きなのですが、本質的には時間調整をしているだけなので、ちょっと違ったチャートパターン(形状)を示すこともあります。
三角持ち合いと同じような意味を持つチャートパターンとしては、ペナント、ウェッジ、フラッグ、ダイヤモンドフォーメーション(ひし形)など、さまざまあります。
一見、チャートパターンとしてはいろいろな形状があるようにも見えますが、これらが意味するところは皆同じです。
どういう形状だと、どちらに動きやすいとか、深く考える必要はありません。強いて言うなら、持ち合いの前のトレンドを継続しやすいうことくらいでしょうか。
「大きなトレンドの中で時間調整をしている時に、こういうチャートパターンがでることが多いんだよね」
とちょっとアバウトに考えておくのがよいでしょう。
三角持ち合い攻略法 フェイク(騙し・ダマシ)も想定しよう!
すでに動画でも解説していますが、三角持ち合いの攻略法は、三角持ち合いのラインをブレイクしていったら、ブレイクした方向についていくだけ。
すなわち、上にブレイクしたなら買い、下にブレイクしたなら売りというのが基本です。
しかし、まれに上に行くと見せかけて下に動くというときがありますから注意する必要があります。
2016年11月のアメリカ大統領選挙の当日の株価の動きを振り返ってみると、よくお分かりいただけると思います。
大統領選を控えてずっと持ち合い相場が続いていたわけですが、開票速報でトランプ氏が優勢と伝わるや否や、一気に下にブレイクする動きを見せました。
基本的には、ブレイクした方向に乗っていくわけですから、多くの投資家が売りの方向でポジション構築(もしくは損切り)をしたんですよね。
でも、結果的にはこの値下がりは裏切られ、翌日から上昇に転じていく結果となりました。
これは、「フェイク」とか「騙し(ダマシ)」と呼ばれるチャートパターンになります。
フェイクが出現すると、売り方向にポジションを持った投資家が一斉に買い戻しの方向で動いてきますので、反動を付けて大きく相場が動いていくことになります。
フェイクを想定しながらも、騙されることなくトレードした動画も作りましたので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!
このフェイクがあることまで想定したポジション構築ができるようになると、どんな相場でも怖いものなしになってくるのではないでしょうか?
資金管理をしっかりとした上で、という条件はつきますが、「守りながら攻める」という理想的なトレードができるようになるはずです。
トランプショックのように、フェイクで上昇を開始したところで乗れたかどうかが2016年の明暗を分けたように、今後もこういう激しい動きが頻繁に現れてくる可能性が高いと思います。
大きなトレンドの方向性を見極めつつ、こういう手堅いトレードをコツコツ積み重ねていくことができれば、勝ち組トレーダーとして生き残っていくことができるのです。